楽曲制作ノート#2 狂咲あきら/サディスティックディスコ

狂咲あきらさんはマッドサイエンティスト系Vtuberとして活動されています。

キャッチコピーから想像すると、何かリスナーにとって怖い配信をするのでは…と思ってしまいますが、実際に配信を拝見して、ホラー系配信で鼓膜にダメージを負いました。怖い。

トークや雑談系も多く、キャッチコピーだけでは想像もつかない人柄の良さを感じられます。

キャッチコピーから楽曲テーマを決める

マッドサイエンティストの意味を確認します。

マッド
=狂っている・ばかげている

サイエンティスト
=科学者:科学知識、技術知識両方持っている人を指す

また個人的偏見ですが、”マッド~”とされている方はSM気質な印象があるので、そのイメージも入れたいと思いました。

そんな中ひらめいたのは、

SNSというの中で私たちは一喜一憂しながら活動している

ということです。

SNSはプラットフォームが決めたアルゴリズムの中で、おすすめや検索上位に表示されます。
このアルゴリズムが厄介で、プラットフォームが自由に変更することができます。
こうやったら伸びた!いつの間にかおすすめに載りにくくなった!となるのはこの為です。

また、フォロワーや登録者数などの数字に苦しめられているのも事実です。
頑張ってSNS活動をすることは、自分で自分を苦しめているように見えませんか?

ということで、

SNSというハコ(箱)の中で踊っている、踊らされている

という意味を込めて

サディスティック ディスコ

というタイトル、テーマにしました。

”ディスコ”と聞くと、音楽を含めたお立ち台があるような場所をイメージしてしまいますが、ディスコという言葉は単純にハコで踊ることを指しているらしいです。知らなかった。

作曲

今回は曲を先に作りました。
作詞で色々語りたいので短くまとめます。

マッドなイメージに合わせて、

陰鬱とした雰囲気、混沌を感じる(Aメロ)
鬱々とした雰囲気からの解放(Bメロ)
心からの叫び(サビ)
感情のまま吐露していく(2番Aメロ)
置かれている環境への問い(Cメロ)
もう一回心から叫ぶ(サビ)

という構成です。

踊れるイメージを出すために、全体として16分でのフレーズづくりをして、ディレイやリバーブを強めにして陰鬱な雰囲気を出しました。

Bメロのシンセベースもいい味を出してると思います。

また、サビはディスコイメージでドラムの四つ打ちにしました。

作詞

作詞は手書き派です。
いつもこんな感じで書いています。

全体的には、サイエンティストらしくインテリな雰囲気を出したいと思っていました。

  • 少し難しめな単語を使う
  • 英語を積極的に入れていく
  • バイリンガルなので、1パートまるっと英語で歌ってもらう

また、SNSはYoutubeをイメージしました。メインの活動プラットフォームですので。

以下、セクションごと、ポイントでコメントします。

1番Aメロ

嗜虐的なボクのドラマは
見える傷をまた残していく

嗜虐的と言っていますが(自身に)傷が残る、ということでSとM両方の話をしているんだなと感じさせました。

繰り返す”なぜ”
何度でもfall
頭の中積み上げ崩してく
失うAnswer
崩れるEquation
空腹の中
不条理があふれる

ここにはあきらさんからヒアリングした「実験には失敗がつきもの」「失敗から学んで成長すればいい」というマインドを入れています。

何度失敗しても試行錯誤してそれでも答えを見失っていく。そんな葛藤です。
(数字が)足りない。お腹が空くほど。普通の考えではなかなかうまくいかないです。

ちなみに「Equation」。方程式という意味です。かっこいいですね。

1番サビ

キミと一緒にこの枠組みの中
ぐるぐるぐると繰り返すシーンで
二人踊り続けてる

Youtubeのアーカイブをリピートしているイメージです。
”枠”は画面の枠とプラットフォームのダブルミーニング。

ぐるぐるぐるという言葉は曲の雰囲気とはずれますが、わざと使いました。
狂咲あきらさんの普段の人柄が出る雰囲気を出したかったです。

2番Aメロ

最初は私が日本語で書いて、あきらさんに英語詞訳していただきました。

真っ赤なダンスフロアで
ステップをカウントする

ここまでの解説で想像できると思いますが、Youtubeでの同接や視聴回数のことですね。

Cメロ

狂った思考で描くone to 零

歌は「ワン トゥ レイ」になっていますが、意図としては「1 と 0」。プログラムの最小単位です。
結構お気に入り。

ラスサビ

Shall we dance forever

…Shall we dance all night(1回目のサビ)

第一稿は「Shall we dance with me」としていましたが文法的にもおかしく、あきらさんからの翻訳案で上記になりました。
(英語力が低いのがバレる)
「私とずっと踊っていましょう」という意味を込めて。

最後「Sadistic emtion」につながる前の「forever」は歌いがいがありますよね。

おわりに

ダーク系の楽曲はあまり作らない分、作るときはいつも歌詞にはこだわっていたりします。
裏の意味をたくさん作っていたりしますので、ぜひじっくり歌詞を読んでいただけると嬉しいです。

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