すがすがしく明るく美しいころというところから清明と名付けられたとされています。
様々な花が咲き乱れるとても美しい時季です。
旬の野菜:じゃがいも
私たちの食卓に欠かせない野菜の一つであるじゃがいもはビタミンCを多く含んでいます。
その量はなんと、ホウレンソウと同じぐらいあります。
しかもジャガイモはでんぷんを多く含んでいることで、そのビタミンCはでんぷんに守られ、加熱しても壊れにくいそうです。
ビタミンCは肌荒れ、疲労回復や風邪の予防に効果があります。
また、なかなか量を摂取しづらいカリウムを含んでいるので、積極的に食べていきたい野菜です。
カリウムは体内の水分量を調節する役割を持っているので、高血圧や筋肉量の保持に役立たれます。
旬の魚:さより
高級魚の一つとして有名です。
産地によって旬が変わりますが、3月はどの産地のものもおいしくいただけます。
特に中国地方でとれたものはこれから脂がのってきます。
白身魚で上品な味わいなのでお刺身がおすすめですが、塩焼きや揚げ物でもおいしくいただけます。
初候:玄鳥至 つばめいたる
海を渡って、つばめが南からやってくる頃。
渡り鳥であるつばめは冬の寒い時期は東南アジアの暖かいところで過ごし、数千キロを超えてこの時期に日本に戻ってきます。
軒先などに巣を作ることが多いので、つばめが巣を作るとその家に幸せが訪れるという言い伝えができるほどです。
尾が特徴的で、長く深い切れ込みがある二股型の服を燕尾服と呼びます。
次候:鴻雁北 こうがんきたにかえる
暖かくなり、ガンが北へ帰っていく頃。
「大造じいさんとガン」でも記載があるように、昔は狩猟の対象でしたが、今では保護鳥の対象となっていて、今では狩ることはできません。
日本茶でも「かりがね(雁ヶ音)」と呼ばれるお茶があります。京都で主に言われる言葉で、一般的には「茎茶」のことを指します。
雁ヶ音自体はガンの鳴き声だったり、ガンの種類を指す言葉ですが、なぜお茶の名前になったかは定かではありません。
一説によると茎茶の茎の部分をガンが渡ってくるときに休んだ枝に見立てたと言われています。
末候:虹始見 にじはじめてみる
春の雨上がりに虹がかかる頃。
春は「三寒四温」という言葉もあり、天候が変わりやすい季節でもあります。
高気圧と低気圧が代わる代わるやってくるので、雨上がりにきれいな虹が見やすい季節であるともとらえることができます。
虹とともに霞もよく見られるので、神秘的な時季ととらえることもできると思います。