一年を通して気温のピークともいわれます。
とにかく暑くなっていく時期です。
土用は大暑の数日前から始まって、大暑の間中続きます。
暑中見舞いを出すのを忘れないようにしてくださいね。
旬の野菜:すいか
暑い夏にぴったりの野菜(フルーツ)です。
その95%が水分で、そのうちの4~6%がブドウ糖、果糖などの糖分です。
キュウリなどと同じウリ科の野菜なので、たくさん含まれている水分は体を冷やし、同時に糖分も補給してくれます。
時には塩を振って食べることもありますが、夏の暑さで汗をたくさんかいた体に水分をスムーズに吸収してもらうための工夫ですね。
スイカは珍しいアミノ酸「シトルリン」を持っています。
あまり聞いたことない栄養素ですが、ゴーヤやスイカなど、暑い地方の野菜に含まれており、血流改善、動脈硬化の予防、疲労回復に効果があると言われています。
旬の魚:ウニ
その独特な風味から、食べる人を選ぶウニですが、その旨味のもとは「メチオニン」というアミノ酸です。メチオニンはとても苦いアミノ酸ですが、ウニの味の決め手となっています。
ウニはビタミンE,ビタミンAを豊富に含んでいます。
ビタミンEは強い抗酸化作用があるため、体の細胞膜の酸化を抑えることで老化を抑えてくれる効果があります。また、活性酸素を抑え、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
ビタミンAも活性酸素を抑えるので、同じく生活習慣病に効果があります。
皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きもあります。
初候:桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ
桐の実がつき始める頃。
「花を結ぶ」とありますが、実際は「実を結ぶ」ことを表しています。
桐は軽く丈夫なため、古くから高級な木材として用いられてきました。
また、高貴な木とされ家紋などの意匠としても有名です。
桐の実の中には翼状の種子が入っていて風に乗って遠くまで飛んでいくことができます。
次候:土潤溽暑 つちうるおいてあつし
さらに気温が上がっていきますが、湿度も高く蒸し暑い日が続く頃。
実際には土は乾いたまま高温となり、地面からも暑さが昇ってきますが、湿度も相まって土が潤うほど蒸し暑いさまを表現しているようです。
このころになると、35℃を超える「真夏日」も続き、熱帯夜にも悩まされることとなります。
末候:大雨時行 たいうときにいく
激しい雨が時折降る頃。
夏の候も最後になり、不安定な天気が見られる頃となりました。
夕立や集中豪雨など時折降る雨は近年激しさを増し「ゲリラ豪雨」と呼ばれるまでになっています。
天高く立ち上る入道雲は夏の風物詩と同時に、夕立の合図となっています。