【二十四節気】立春 りっしゅん

まだ肌寒さも残る頃ですが、これから春を感じられる頃となります。

暦としては冬至と春分のちょうど真ん中。南から梅が咲き始め、南からの強い風、「春一番」が吹きます。

また、立春の前日を「節分」と呼びます。

旬の野菜:キャベツ

年中見かける野菜ですが、一番の旬は冬の終わりから春の始まりにかけて。冬キャベツ・春キャベツとも呼ばれます。

キャベツはビタミンUを含みます。聞きなれないビタミンですが、これはキャベツから発見されたので、「キャベジン」ともいわれ、胃の粘膜の修復を行い、整腸作用を正常に整えてくれます。

その他、ビタミンC、K、カルシウムも含まれているので食卓に欠かせない野菜です。

旬の魚:鰆 さわら

春の魚と書いて鰆。名前の通り、この時期が一番おいしいです。

DHA、EPAが豊富なのはもちろんですが、うま味成分も多く含んでいます。

焼き魚が有名ですが、煮魚にしてもおいしくいただけますよ。

 

初候:東風解凍 はるかぜこおりをとく

東風が氷を溶かし始める頃。

春一番と言えば南風なのに、東風を「はるかぜ」と読むのは、

二十四節気の考え方が中国から渡ってきて、春は中国の五行思想で東に当たるとか、

西高東低の冬の威圧配置が崩れ、東からも風が吹き、それが暖かかったから、

など諸説ありますが、春を運んでくる風ということには間違いなさそうです。

次候:黄鶯睍睆 うぐいすなく

うぐいすが鳴き始める頃。

うぐいすはその美しい鳴き声から、日本三大鳴鳥(うぐいす、おおるり、こまどり)の一つとして数えられ、古くから人々を楽しませてくれています。

警戒心が強く、めったに姿を見ることはないですが、ほーほけきょという鳴き声は春の訪れを感じさせられ、うぐいす自体も春の季語として扱われます。

時折メジロと間違われて扱われることもありますが、これはうぐいす色と私達が感じる色がメジロの色に近いからかもしれません。

末候:魚上氷 うおこおりをのぼる

魚がわれた氷の間から飛び跳ねる頃

氷の下で育つ旬の魚として有名なのは「ワカサギ(公魚)」です。

公魚と書くのは、江戸時代に公儀御用魚とされていたからだと言われています。

ワカサギはビタミンAなどを含んでいますが、

丸ごと食べるので他の魚では取れない、カルシウムなどの栄養素を多くとることができます。

また、味が淡白で繊細なので、シンプルな味付けで食べられます。

塩を振っただけで、てんぷらやフライにするのはおいしいですね。唐揚げにしてもおいしくいただくことができます。