【二十四節気】小寒 しょうかん

一番寒くなるすこし手前のころのことを指します。

「小寒」「大寒」を合わせて「寒」と呼ぶことから、「寒の入り」とも呼ばれます。

七草がゆを食べたり寒中水泳や寒稽古をしたり、今は成人式が行われたり行事が多い時期でもあります。

旬の野菜:春菊

この時期におススメなのは春菊。

しかし独特の香りと味で好き嫌いは分かれてしまう食材ではあります。
春菊は「菊菜」とも呼ばれ、β(ベータ)カロテンを豊富に含む食材です。
βカロテンは体内でビタミンAに変わります。ビタミンAは粘膜や皮膚の免疫力を強くし、風邪をひきにくい体にしてくれます。

また、普段は取りにくいマグネシウムやリン、鉄分などのミネラルが豊富に含まれているので、旬のこの時期に召し上がってほしい食材です。

旬の魚:タラ

タラは白身魚のため、低脂肪な魚です。

ですがアミノ酸が豊富に含まれているので、たんぱくながらも旨味がしっかり感じることができます。
そのため、鍋料理などに重宝されています。

 

初候:芹乃栄 せりすなわちさかう

セリがよく育つ頃

小寒の頃に食べるものとして「七草がゆ」が有名です。
セリも、春の七草のひとつとして食べられますが、それ以外ではあまりなじみのない野菜ではあります。

セリ自体はあまり食べられませんが、セリ科の食べ物は私たちになじみがあるものが多く、ミツバやパセリなど、香辛料として多く食べられます。
また、セロリもよく食卓に上がるセリ科の食べ物です。

次候:水泉動 すいせんうごく

地中で凍った水が動き始める頃

実際には湖や川が完全に底まで凍っているわけではなく、凍っているのは表面だけです。
それでも分厚い氷になっているのは確かですが。

この頃になると表面の氷が解け始め、下で動いている水の様子が見えるような場所が見かけられるようになってきます。
そのことを表した言葉になっています。

末候:雉始雊 きじはじめてなく

雄のキジが鳴き始める頃

キジは日本の多くの場所で見かけることができる鳥です。
雄のほうが体が大きく、色鮮やかでメスは全体的に茶褐色の色になっています。
繁殖期になると、オスは縄張り争いのために攻撃的になり、「ケーン」という鳴き声で威嚇するようになってきます。

桃太郎に登場するキジは、色鮮やかに描かれていることが多いことからオスだと思われます。
どういう風に活躍するかはあまり書かれていませんが、攻撃的になることや、勇ましく鳴くことからお供として連れて行くのが良いと思われたのかもしれません。