緑茶の効能を知る
昔から日本茶は万病の薬として親しまれてきました。
緑茶の成り立ちは、中国のはるか神話の時代。「神農」と呼ばれる農業の祖が発見したと言われています。
神農は野山にある植物を片っ端から口に入れ、薬草を探しだしていました。
そんな中、たまたまチャノキから一枚の葉が水面に落ち、その水を飲んだところ、お茶になっていたというお話からきています。
緑茶には多くの効能があり、長らくの間薬として人々の間で飲まれてきました。
そのことを考えると、「神農」が見つけたというのもあながち作り話ではないかもしれませんね。
さて、前置きが長くなりましたが、以下に簡単に効能を書いておきました。
カテキン
ポリフェノールの一種で優れた抗酸化力を持っています。
生活習慣病の予防や動脈硬化、ガン、肝疾患の予防に期待ができます。
また、殺菌作用もあるため、冬にはうがいをするのがおすすめです。
カフェイン
眠気を防ぐ覚醒作用や利尿作用があります。
また、アルコールの代謝を高め、二日酔いに効果があります。
カフェインの効果が出る量は人それぞれです。
緑茶約1杯(150ml)には30㎎のカフェインが入っていると言われます。
この量でも充分効果が出る人もいれば、ドリップコーヒー1杯(150ml)に入っている130㎎のカフェイン量でも効果が出ない人もいます。
テアニン
お茶特有のアミノ酸で、カフェインの覚醒抑制作用があります。
また、脳の神経細胞を保護したり、リラックスさせたりする効果もあります。
緑茶を含む、お茶にはカフェインとテアニンが両方入っているため、適度な覚醒状態とリラックス状態を保つことができるため、長時間にわたる作業で集中を持続させられるのではないかと考えられます。
ビタミン
緑茶には様々なビタミンが含まれています。
なかでもビタミンCが一番多く含まれていて、その量は野菜の中でも含有量の多い赤ピーマンの約1.5倍に相当します。
ビタミンCは多くの哺乳類は体内で精製できるのですが、人間は外から摂取するしかありません。
もちろん、1日に必要な量は様々な食品と合わせて取ることをお勧めしますが、お茶から簡単に取れるのはいいですね。
因みに、江戸時代に日本から海外へ日本茶を輸出するとき、ビタミンCが取れることをうたい文句として、いたそうです。
ミネラル
カリウム、カルシウム、リンなどがふくまれています。生体調節に大きく作用します。
主な効能だけでも以上のようなものがあります。
毎日飲むことで効果を発揮するものばかりです。
一日一杯のお茶を飲む習慣をつけて、健康な毎日を楽しみましょう。